インタビュー

2016.05.31. UPDATE

LINE 

就職を結婚に例えるなら、
多くの会社を知り
“恋愛結婚”するため

稲垣あゆみさん

執行役員
LINE企画室 / 室長

稲垣あゆみさん


一橋大学を卒業後、韓国のネット企業、中国の『Baidu』日本法人などを経験した後、2010年よりNAVER Japan(現LINE) に入社。一貫してLINEの企画開発に携わり、33歳で最年少役員となる。

「就職って、会社と結婚するようなものだと思うんです」
LINEのサービス開発に携わり、33歳で最年少役員となった稲垣あゆみさんはこう語る。
「就職する時、『この会社に決めて本当に良いのか?』という判断軸が持てないのは、他の会社を知らないから。結婚に例えるなら、最初に出会った相手に対して、いきなり『この人最高!』とは思えないのと同じですよね。まず付き合ってみなければ、相性の良しあしも分かりません」
日本の就活は時限性が強く、出会ったばかりの会社に入社するかどうかを短期間で決めねばならない“お見合い結婚”になりがちだ。
「親が勧めるから、安定しているからなどの理由で会社を選ぶ学生もいますが、それこそお見合い結婚です。本当は、結婚する前に相手のいろんなところを見て、知っておく方が自然ですよね? インターンシップは、そのために自由な“恋愛”ができる貴重な機会だと思うんです」

学生時代、
9つもの「就労体験」を積む

会社と一定期間を共にするインターンシップでいろんな相手と“お付き合い”してみることは、自分なりに何を重視して働きたいのか? という判断基準を見つける機会にもなるだろう。
「その基準を知ることこそが、今後の就活で会社や仕事を選ぶときに役立つはずです」
そう語る稲垣さんが、仕事や自分の将来について考えるようになったのは、高校2年生のころだ。
「進路を考える際、たくさんの本を読み、経営学について学ぶ入門書のようなものも手に取りました。当時、ファーストフード店でアルバイトしながらオペレーションについて考えたり、生徒会をまとめる立場も経験していたので、組織づくりに興味があったんです」
その本に掲載されていたのが、インターンシッププログラムを提供するNPO法人ETIC.の代表、宮城治男氏の記事だった。
「ETIC.は学生にベンチャー企業を紹介し、就労体験をしてもらうプログラムを提供していて、『私のやってみたいことはまさにこれだ!』と感じました。そこで大学合格の直後にETIC.を訪ねたのですが、大学に入ってからじゃないと参加できないと言われてしまい(笑)。なので、最初はETIC.主催の事業計画講座に参加するところから始めました」
大学入学直後の夏休みには、楽天でのインターンを経験。楽天に出店する店舗に向けて販促ノウハウを教える部署で、アシスタント業務や提案に携わった。
「1年生の終わりごろには、ネットベンチャーによる『カフェ立ち上げプロジェクト』にも参加しました。プロジェクトの中心に立ち、100人もの学生スタッフをまとめる立場を経験できると聞き、やってみたいと思ったんです。メニュー決めから発注まで全てを仕切り、人を動かしていくのは、大変ながらも面白かったですね」
ある時は、ETIC.の中でソーシャルベンチャー支援の活動に参加。
「日々、『命を賭けてやれるか? この事業をやり遂げられるか?』みたいなことを問い続けられました。ここでの経験は今の仕事に活きていると思います」
仕事を通じて刺激を与えてくれる友人にも出会った。
「中には子どもの人身売買問題に強い問題意識を抱き、使命感を持ってNPO法人を立ち上げた人もいて、『人の思いや生きざまが事業を作るのだ』と肌で学びました。ちなみに、私が政治に興味を持った時、選挙のお手伝いをする仕事を紹介してくれたのも、この時にできた仲間でした」
当時の仲間たちの中には各界に散らばって活躍している友人がたくさんいるそうだ。
「そんな同志のような仲間たちから刺激を受けていたから、就職前から『私も彼らに負けたくない』と頑張れたんだと思います(笑)」
 こうして稲垣さんが学生時代に経験したインターンシップやアルバイトは、短いものも含めると9つにもなるという。その結果芽生えたのが「アジアに関わる仕事に就きたい」という気持ちだ。

やりたいことを探すのと
同時に合わないことも知る

「大学を1年休学し、ボランティアという形で韓国へ行ったのをきっかけに、自分の中で『アジア』と『ネットビジネス』に関わる仕事がしたいという思いが固まりました。人生はつながっているもので、自分の興味があることに向かって行動すれば、次の何かが見つかります。私も、最初から『これをやりたい』というものはなかった。今の自分があるのは、興味に従って素直に動いてきた結果だと思っています」
学生時代のインターンシップは、「自分の中にある何か」を見つける一つの方法だと話す。
「就職活動の時期が来たからといって、今まで自分の中になかったものが、突然降って湧いたりはしません。インターンシップで、いろんな仕事や社会人の姿に触れるうちに、自分なりの仕事観を築くことができると思います」
ちなみに、インターンシップは自身が「行きたくない方向」の確認にも役立つと稲垣さんは言う。
「学生時代の知り合いの中に、ものすごく頭脳明晰でその後コンサルタントになった人がいました。彼にはとても向いている仕事だなと思った一方で、私はちょっと違うと感じました。やはり私は、現場で汗をかき、組織を引っ張っていきたいんだと。自分がどう生きたいかまで含め、職業観を探すことも大切だと思います」
インターンシップを有効活用し、「なりたい自分」とともに、「こうはなりたくないという思い」を固めるのもいいだろう。

仕事を知るための3つのこと

自分なりに 興味を持てるキーワードを見つけよう
私の場合、アジアとネットビジネスというキーワードを結び付け、中国や韓国のネット企業を探しました。自分のアンテナに引っかかってくる情報と、気になるキーワードが何なのかをまず考え、その分野を調べてみましょう
興味を持った分野は行動して確かめよう
インターン以外にも気になる人に会いに行くなど、行動してみるべきです。違うと思ったら選択肢から外すこともできますからね。行動を続けることで、周りの人が面白い仕事や会社を紹介してくれるようにもなりました
自分の力が活かされる立ち位置を見極めよう
部活動やサークル、アルバイトなど、これまで経験したことの中で、自分の力が活かされたシチュエーションについて振り返ってみましょう。自分が活躍できる分野や、目指すべきキャリアの方向性が見えてくると思います

インターンInformation

エンジニア・プランナーごとに複数コースを用意してインターンシップを開催。現場社員と関わりながら、LINEを活用したサービスの開発・ビジネス提案などに取り組む。エントリー締め切りは6月9日の9:00

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