• トップ
  • >
  • デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

インタビュー

2016.05.31. UPDATE

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

刺激的な“越境経験”により
自らの好奇心を目覚めさせる

藤井 剛氏

執行役員 パートナー

藤井 剛氏


CSV(共有価値の創造)経営の第一人者として、経営戦略、ビジネスモデル改革、新事業創造、組織改革プロジェクトなどをリード。食糧問題や水、ヘルスケアなどの社会課題起点のイノベーションプロジェクトも国内・海外で手掛ける

インターンシップに参加する目的は何か。デロイト トーマツ コンサルティングで執行役員を務める藤井剛氏は「そこにしかない一次情報を取ることでは」という。
「現代の社会にはさまざまな情報が氾濫しています。しかし、そのほとんどが何らかの意図の下に加工・編集された二次情報。自分の目で見て肌で感じる、そんな『一次情報』に触れて自ら考えることこそが、これからのキャリアを描く上で重要ではないでしょうか」
藤井氏がこのように考えるのは、彼自身が就職活動を通じて感じた、小さな後悔に起因する。
「理系出身の私は、大学卒業後、院に進み、日夜研究に励んでいました。しかし、日々同じ顔ぶれで研究に勤しみ、学会に行けば毎回同じ顔ぶれが発表をしているという光景に、ある時、どうしようもない違和感を覚えたのです。このままずっとここにいても、自分は何も変わらないのではないか。もっと広い世界を見てみたい。そんな衝動に突き動かされ、企業への就職の道を考えたのです」
それまでとはまるで異なるコンサルティングファームの世界へ飛び込んだ藤井氏。入社してすぐのころは、コンサルタントの仕事の本質について理解が不足していたと言う。
「もともと研究者肌の私は、課せられた問題をいかに解くかという表面的な見方でしかコンサルティングの仕事を捉えられていませんでした。むしろ大切なのは、会社という組織体がどのような仕組みで動き、その中にどんな悩みや課題があって、私たちにコンサルティングを依頼するのか、その大局と本質をつかむことです。私には入社当時、その視点が欠けていたのです」

一次情報に触れて
リアルな世界の課題を知る

そのためか、1年目はよく上司に叱られたという藤井氏。それも全て、コンサルタントという仕事の本質を「自分の言葉」で理解しないまま入社をしたことが大きかったのではないかと振り返る。
「コンサルタントの仕事の本質というのは広く市井に知られているものではありません。コンサルタントを目指す方の中には、イシューツリーを使えばあらゆる問題が解決すると誤解している人もいます」
コンサルタントの仕事というと、経営者の悩みを聞き、企業の課題を解決する、というイメージを抱く人も少なくないだろう。しかし、同社での業務はそれだけにとどまらないと藤井氏は続ける。
「今、私たちが目指しているのは、企業と手を取り合いながら、深刻化するさまざまな世界的課題に挑み、社会を変えていくこと。これからのあるべき社会像を私たち自身が提言し、政官民を巻き込んで、そのルールづくりを主導すること。社会課題の解決を通じて、企業がビジネスやイノベーションを生み出し、市場の中で競争優位を確立できる戦略を立てること。そして、そのためのテクノロジー活用を進化させること。それらが、今の私たちの存在意義です。こうしたリアルな仕事観は、ちまたに溢れる二次情報ではなかなか深く理解できません。自らその実感値を得るためにも、インターンシップを活用して一次情報をつかんでほしいと思います」

ボーダーを越える経験が
最高の成果を生む

藤井氏はインターンシップを通じて体験してほしいことに「一次情報をつかむこと」を挙げた。それと並んで、もう一つ、「“越境経験”を積むこと」も体験してほしいと勧める。
「仕事において最も重要なものは、好奇心だと私は考えています。好奇心があるからこそリーダーシップが持てるし、相手への共感力や仕事へのモチベーションも生まれます。ではその好奇心を育むために何が大切かと言えば、今まで体験したことのないような異質な経験を積むことです。自分の中にあるボーダーを越え、まだ見ぬ世界を知り、そこで生きる多種多様な人たちと未知なる交流を深める。そんな“越境経験”が好奇心へとつながり、あなた自身の人間性や仕事観をより豊かにしてくれることでしょう」
そのためには、インターンシップであっても決して「勉強をしにいく」というような軽いスタンスで臨むべきではない、と藤井氏は考えている。
「つくられた情報を、受動的な態度でただ受け取るだけでは、何も変わりません。自分自身で何かアイデアやコンセプトを創造し、それを他人に容赦なく否定されることや、今までやったことのないような新しい挑戦をし、徹底的に打ちのめされること。一歩踏み込み、成功はもちろん挫折や失敗を味わうことこそが、最高のフィードバックになると思います。また、そんなインターンシップを皆さんに経験していただきたいと願っています」
今や学生であっても簡単に起業ができる時代だ。また、アメリカでは人気就職ランキングの上位にNPO団体が並び、MBAに行けば時間を損したと揶揄されるなど、キャリア観は多様化しつつある。
このような流れは、将来的に日本にも広まっていく可能性がある。このようなキャリア観の移り変わりを踏まえ、藤井氏は次のように提言する。
「就職すること自体が、必ずしも唯一の正解だと言い切れない現代社会。そんな時代の中で、なぜ就職をするのか。その問い掛けにも向き合う必要があると私は思っています。インターンシップを体験することは、その考えを深める一助になることでしょう。ぜひ刺激的な“越境経験”を通じて、より広い世界を知り、あなたの中にある好奇心を育ててください」

仕事を知るための3つのこと

「仲間」を越える
まずは付き合う人たちを広げてみてください。例えば、社会課題の解決を目的としたNPOに参加し、その最前線に立ってみるのも一手。きっと現場でしか知り得ない真の課題を知るきっかけとなるはずです
「国」を越える
グローバル人材の不足は日本の社会課題の一つです。学生のうちにぜひ海外へ積極的に足を運んでみてください。そこで暮らす人々がどんな生活をしているのか。まずは知ることが重要なのです
「学生」を越える
今や学生起業家も珍しくはありません。本当の意味でビジネス観を醸成したいなら、学生という立場を越えて、自分でビジネスをやってみるのが一番。そこで培った起業家マインドや経験は、必ず今後も役に立ちます

インターンInformation

開催時期は8月後半から9月後半にかけ、1DAYインターンと5日間の中期インターンの2種類を開催。実例をベースにしたアジェンダの解決に4~5名単位のチームで取り組み、結果をプレゼンテーションする

記事一覧へ戻る

ピックアップ企業

・このページをシェアする

LINEで送る
googleplus
PAGE TOP