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インタビュー

2016.05.31. UPDATE

ボストン コンサルティング グループ

価値観を棚卸して、
人生における「軸」をつくるため

折茂美保さん

プリンシパル

折茂美保さん


東京大学経済学部を卒業。同大学院修了後、ボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)入社。消費財、流通、ハイテク業界などの企業へ新規事業の立ち上げやマーケティング戦略策定・実行支援などを数多く手掛ける

大学院在籍時にグローバルなビジネスの現場に身を置きたいとの思いが芽生えたという折茂美保さん。そんな思いからBCGに入社し、10年を超えるキャリアを築いた今、折茂さんに「もし今学生に戻り、インターンシップに参加することができるとしたら?」という質問をした。すると彼女は、「できるだけ多くの企業のプログラムを体験したい」と即答した。
「全く異なる業界・業種でインターンを経験すると、参加者の学生や先輩社員らの、いろんな価値観に触れて自分の価値観が大きく揺さぶられる経験ができます。その経験が多いほど、自分自身の価値観を客観的に見つめることができ、自分の中の“軸”をつくっていくことができるのです」
ぶれない“軸”を持っていることは、さまざまな局面で判断に迫られる際の基盤になるという。
「社会人としてどんな仕事に就きたいかを考えるとき、一番大切なのは『自分自身にとって大切なことは何か?』 を知っていること。それにはやはり、できるだけ多くの価値観に触れる機会を活用したいですよね」

ビジネスでグローバルに活躍
したいと自覚し、BCG志望へ

「自分の価値観が大きく揺さぶられる体験」は、折茂さんが自身の進路を考える上でも大きな役割を果たしてきた。
現在はBCGでプリンシパルとして活躍している折茂さんだが、学部生時代には、ドキュメンタリー番組の制作などを手掛けるマスコミ志望だったという。その原点は父親の駐在に伴ってブラジルで暮らした幼少期にある。
「日本人学校の近くに貧民街があり、何不自由なく暮らす自分と現地の人たちとの大きな貧富の差を痛感させられました。きっと世界中にあるだろうこのような状況を、1人でも多くの人に知ってもらいたいという思いを強く抱くようになりました」
やがてその思いはビジネスでグローバルに活躍したいという熱意へと変わり、それを経験できる会社への就職を目指すようになった。就活時にBCGのインターンシップへ参加したのは、「いつかはこういう業界も経験したら面白いのでは」と考えたからだ。
「いざ参加してみると、まさに自分自身の価値観を揺さぶり、見出すような経験をしたんです。あぁ、こんな環境で有意義なキャリアを築いていけたら理想的だなと感じて入社を決めました」
BCGのインターンシップでは、参加者同士のチームごとに、新商品の販売促進や新規事業の企画立案など、コンサルティング業務の現場さながらの課題が課される。約3日間、現職コンサルタントとのディスカッションなどを行い、経営トップや役員へのプレゼンというゴールを目指す。一つのテーマをあらゆる角度から深く掘り下げるだけでなく、外部要因など多種多様な制約をも踏まえた説得力ある提案を導き出さなくてはならない。参加者は考えに考え抜き、もがきにもがく経験をする。
「浅薄なアイデアは使いものになりませんし、説得力ある提案には論理的な裏付けも必要です。『なぜ、自分はこの提案をすべきと考えるのか』を徹底的に考えることは、時に自身の価値観を問うことにもなります。そういった熱い思いと冷静な頭を併せ持った上でクライアントにとって意義のある提案をすることが求められる。コンサルティングとはそういう仕事なのか、と衝撃を感じたことによって、自分の価値観を見出すことができました」
このインターンで受けた「衝撃」によって、彼女は進路をBCG一本に絞ることとなった。

参加して終わりではなく
感想の根源を自問自答して

「もし今インターンシップに参加することができるとしたら?」という問いに「できるだけ多くの企業のプログラムを体験したい」と回答した折茂さん。しかし、ただがむしゃらに参加すればいいということではない、と念を押す。
「中にはインターンシップに参加することが目的化している学生の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それでは本来の価値の半分くらいしか得られていないのではないかと思っています」
多くのインターンシップに参加したからこそ選択肢が多くなり、志望企業を決められなくなる学生もいる。そんな、結果として“インターンゲッター”になってしまっている学生に折茂さんはこんな言葉を贈る。
「漠然とインターンシップに参加するのではなく、参加して考えることが重要です。参加してみて、何となく合わなかったな、もしくは相性が良くなかったな、と感じたなら、『なぜ合わないのか?』、『なぜ相性が良くないのか?』について振り返ってほしいです」
参加して「社風が合うと感じた」、「高い満足感を感じた」企業についても同様だと折茂さんは話す。
「なぜそう感じたのか、それを自問自答して、理由を考えることが自分の価値観を改めて知ることにつながるはず。また、これは自分の働き方の志向を明確にすることにもなると思います。コンサル風に言うと『なぜ、を5回繰り返す』ことを実践してほしいです」
就職先を考える上で、自身が憧れる業界や企業、価値観の近い環境を絞ってインターンシップへ参加するケースは多い。だがあえて、自分に向いていないと考える業界や企業へも目を向け、そこでの経験を自身の仕事人生における“軸”を知るきっかけにしてほしいというのが彼女のアドバイスだ。
就職を目指す多くの学生にとって、組織に属した「企業人」として働くことが実感できる機会はあまりない。インターンへの参加を通して、自身の「軸」を明確にするチャンスにしたい。

仕事を知るための3つのこと

勉強でもスポーツでも“やり遂げた”経験を持つ
学生時代のうちに勉強や研究、スポーツなど、何か一つやり遂げた経験を持つことをお勧めします。自信になりますし、就職してからも求められたミッションに向き合って最後までやり遂げる意思を持つことにつながります
自分の価値観を揺さぶる環境にあえて身を置く
私の場合は海外での経験です。常識が違うさまざまな国の人の中で自分の考えを伝えなくてはなりません。そういう経験を通じて違う価値観について学ぶことは、自分の価値観を見つめ直す契機になります
小説を数多く読み主人公の生きざまを追体験
ビジネス書よりも小説をお勧めします。私は司馬遼太郎氏や山本周五郎氏の作品をよく読みました。例えば、主人公が逆境を乗り越えて天命を全うしようとする意思やプロセスからは、仕事にも通じる多くの学びが得られます

インターンInformation

年に数回行われるインターンシップでは、経営戦略立案など仮想のテーマにチームで取り組み、コンサルタントの仕事を体験できる。同社で働く現場社員と交流する機会も豊富に用意されている

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