インタビュー

2015.11.05. UPDATE

モルガン・スタンレー

目的地を自分で設定し、かじを取る
それこそが成長を何倍にも加速させると知った

姜 曄胤さん

マーチャント・バンキング
ヴァイス プレジデント

姜 曄胤さん (33歳)

高校卒業後、両親の仕事の関係で日本へ渡り、2006年に早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業。世の中を数字で読み解く金融の世界に興味を持ち、優秀な人材が集まるモルガン・スタンレーに入社。現在はモルガン・スタンレー・キャピタルで多岐にわたる案件に携わっている

彼が手掛けた案件は、入社3年目の時点で実に3000件以上。「多忙を極める環境ではありますが、その中でも圧倒的な経験値を積んだ自負があります」そう振り返るのはモルガン・スタンレー・キャピタルの不動産投資をリードするヴァイス プレジデントの姜 曄胤さんだ。
設立以来、75年以上にわたり時代のニーズにかなった最高水準の金融商品と革新的なソリューションを提供してきた同社。不動産投資においても、その実力は折り紙付きだ。
「不動産投資アドバイザリーやアセット・マネジメントはもちろん、企業のバリュエーションや買収まで携わる領域は多岐にわたります」
流動性の高い不動産投資だからこそ、案件の数が非常に多く、スピードが求められる。今では政令指定都市の大体のビルが頭に入っているという姜さんの転機となったのは、入社2年目に経験した不動産ファンドを運用する上場企業の買収案件だ。
「保有資産を含めた企業評価額は1兆円以上。滅多に出ない大型案件に各社の注目が集まりました。しかし税務上のストラクチャーが複雑で非常に難易度が高く、名乗りを上げたのは世界トップクラスの実力を有する投資ファンド運用会社、外資系証券会社。そして我々でした」
通常のプロジェクトチームは最小で、不動産の評価を行うアナリストのほか、案件をリードするマネージングディレクターの2名から成る。
「このプロジェクトで結成されたのは、会社を超えた『連合軍』。わずか15分で複雑な案件のスキームを理解し最適解を導き出す、業界に名だたるトッププレイヤー20名が集結しました。アナリストとして参加したのは私一人。実力以上の案件であることは明白でしたが、かねてから大規模案件に携わらせて欲しいとアピールしていた私にとっては、またとないチャンスでした」

目的達成のために
何をすべきか考え抜いた

「分析に費やした時間は、自分の勉強の時間を含めて1日18時間以上。経験値で劣るなら、インプットの量で凌駕するしかないと考えたのです。20人の中で、自分が最も案件を熟知しているという自負がありましたね」
物件を訪れ自分の目で確かめデータでは表れない価値を提言する。足で稼いだ情報をレポートの判断材料として議題に挙げる。次第に、姜さんのレポートは評価され、仕事の質は変わっていった。アナリストの枠を超え、案件の勝敗を左右する顧客へのプレゼンテーションやプライシングを任され始めたのだ。
「残念ながら成果には結び付きませんでしたが、この案件を通じて得られたことは少なくありません。アナリストとして課せられたパーツの仕事をこなすのではなく、プロジェクトのゴールを見据え、全体像を俯瞰した上で、目的意識を持つ。『自分こそがプロジェクトをけん引するのだ』という、自分のポジションを越えた高い視座を持ち、自身のプレゼンスを証明することが何よりも大切なのです」
 そこに年齢や役職は関係ない。1兆円規模の買収案件であっても同社であればそれが許される。
「『フォローはするから好きなように暴れてこい』。よく上司から掛けられた言葉です。自ら主体的に取り組めば仕事は何倍も面白くなる。モルガン・スタンレーは私にそう教えてくれました」

私の未来像、ココが変わった!

1%の差を知る
金融のプロ

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金融のプロ

漠然とした
金融業界への憧れ

漠然とした
金融業界への憧れ

出勤前、コーヒーを片手に英字新聞を読む。学生時代の私が思い描いていたビジネスパーソン像は漠然としたものでした。同じように、当時は10億円と100億円の違いを、実感値を持って捉えられていませんでしたね。しかしこの仕事に携わるようになってから、数字に意味を見いだすことができるようになりました。1%は小さな数値と考えるかもしれませんが、経済活動における1%はとてつもなく影響力が大きい。こうした数字の実態を把握し、及ぼす影響を知ることが、金融業界でプロフェッショナルとして活躍する条件なのです

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