インタビュー

2014.12.01. UPDATE

SAPジャパン株式会社

顧客を支える仕事を
心から楽しめる社員を
1人でも多く育てたい

福田 譲氏

代表取締役社長

福田 譲氏

1997年に早稲田大学教育学部を卒業後、SAPジャパンに入社。営業職として、化学・石油業界の大手企業向けにERP(基幹業務統合システム)によるBPR・経営改革・情報化の提案活動に従事。2002年、部長に昇格。化学・石油業界の大手顧客向け部門などで営業部長を歴任。07年にバイスプレジデント、11年には営業本部長に就任してさまざまな事業領域を担当。14年7月、39歳という若さで代表取締役社長に就任。SAPの日本における全事業を統括している

就活を始めたころの私は、目的意識の薄い学生でした。でも、企業を回り、色々な社会人と出会ううちに、自分に向いている仕事、やりたい仕事は何か、真剣に考えるようになったのです。そこで芽生えた思いが、「思い切り仕事に打ち込みたい」と「『世界で一番』に携わりたい」の2つでした。
SAPに引かれたのは、若手に責任ある仕事を任せる社風があったからです。また、ビジネスアプリケーション分野における圧倒的な影響力も魅力でした。SAPなら、お客さまに「当社の製品は世界一です」と胸を張って勧められる。だから、力一杯仕事にぶつかれると感じました。
入社後配属された営業部門では、化学・石油業界の企業を担当しました。今思うと、これが幸運でしたね。こうした業界では、プラント1つ作るのにも莫大な予算と長い時間が必要。ですから、そこで舵取り役を務める経営陣は、目先のことに流されず、事業の本質を見通す能力を兼ね備えていました。そうした皆さまを相手に提案したことで、かなり鍛えられました。また、リスクを取って会社を変えようとする「本物の経営者」と数多く出会えたのも大きな財産。能力はもちろん、人間的にも尊敬できる経営者の方々から、大きな影響を受けました。

多様な価値観に触れ
グローバルを志した

当時は、関税撤廃や市場自由化などが重なり、各企業が競争力を高めようとシステム導入に積極的だった時期。私は、面白いように大きな受注を得ていました。その結果、入社6年目に部長に昇格。それから5年間、状況の異なる3つの営業部を率いて経験を積みました。もちろん苦労もありましたが、仕事はおおむね順調だったと思います。
転機が訪れたのは入社10年目。会社のプログラムでINSEAD(フランスにある世界最高峰の経営大学院)に留学する機会を得ました。
しかし、外資系企業に入社したものの、私は英語がまるでダメ。TOEICのスコアは、100人ほどの同期中、下から2番目でしたから(笑)。ただ、部長になって5年経っていたこともあり、ビジネス知識なら何とかなるだろうと高をくくっていました。
ところが、現実は全く違いました。世界中から優秀な人材が集まり、「答えが用意されていないテーマ」について高度な議論を繰り返す。自分が未熟だと痛感しましたね。グローバルな仕事に携わりたい、と当時の社長に直訴して、海外の外国人上司に仕える役割に異動しました。
人間、本気になれば何でもできるものです。現場で悪戦苦闘しているうちに、英語は自然と上達。異なる文化的背景を持つ人と一緒に働き、異文化コミュニケーションもこなせるようになりました。入社から10年以上を経て、ようやくグローバルデビューを果たせたわけです。

マネージャーではなく
リーダーになれ

上司のアドバイスで印象に残っている言葉があります。日本法人の南アフリカ人の社長から「マネージャーになるな。リーダーになれ」と助言されました。マネージャーは、肩書きさえ与えられれば誰にでもなれるもの。一方、リーダーは周囲から認められなければ務まりません。私自身も「彼が言うんだからついて行こう」と思われるリーダーを目指していますし、若い方にもそうしたリーダーシップを発揮してほしいですね。
SAPジャパンの取締役会は、全部で9人です。そのうち、日本人は私を含めて4人だけ。これに象徴されるように、SAPには多様な価値観を持つ人が集まっています。だから色々な知恵も出ますし、互いに納得できる結論が出るまで議論するうちに、強いチームが出来上がるのです。若手がこうした環境で働けば、世界中のどこでも通用するリーダーシップを、自然に磨くことができるでしょう。
「何かを成し遂げようと努力する人々を、全力で支えたい」という思いが、昔も今も私の原動力です。それは、SAPが目指す道とも一致しています。顧客企業への貢献を喜ぶことができ、かつリーダーシップを持った社員を1人でも多く育てるのが、経営者としての目標。その結果、日本企業や日本そのものを元気にできれば、うれしいですね。

SAPジャパン

SAPジャパン

SAPは、人材・情報・資金・設備といった経営資源を包括的に管理・分析する「ERP(基幹業務統合システム)」の導入などを通じ、顧客の経営・業務変革を支援している企業。ドイツに本社を置き、世界130カ国以上に支社を展開している。SAPジャパンは、SAPの日本法人として1992年に設立。クラウド、モバイル、インメモリー(大容量のプログラムやデータを、ハードディスクなどではなくメモリー上に置いて利用すること)などの先端技術をフル活用し、国内企業の支持を得ている

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