インタビュー

2014.12.01. UPDATE

花王株式会社

「マーケター」という揺るぎない目標に向かい
異なるステージでの経験を力に変えていく

宿野部 淳さん

BCスキンケア・ヘアケア事業ユニット
ヘアケア事業グループ
ヘアケアグループ

宿野部 淳さん 31歳

2007年に明治大学商学部卒業後、ビジネスチャンスの多い業界を志し、生活に欠かすことのできない消費財を扱う花王へ。グループ会社で営業を経験し、10年3月より事業推進部で海外の子会社の事業管理に従事。13年1月にヘアケア事業グループに異動し、14年1月より現職

洗う・乾かす・まとめる。3回驚く指どおりで、ヘアケアという行為そのものの価値を変えたシャンプー『新エッセンシャル』。宿野部淳さんは、約7年ぶりとなる大型リニューアルプロジェクトに参加したマーケターの一人だ。
「私がプロジェクトに加わったのは、コンセプトの大枠が固まり、商品化に向けて動き出す直前でした。パッケージデザインや広告手法、適正な生産量を算出するための販売予測など、新たな価値を生み出し、世の中にインパクトを与えるマーケティングの醍醐味を実感しています」
そう語る宿野部さんは、マーケターを志して花王に入社。しかし最初の配属先は店舗へ営業を行う販売部門。将来のキャリアパスを考慮しての希望だった。
「ゆくゆくはマーケティングにかかわることを視野に入れ、まずは現場を知ることが必要だと思ったんです。消費者が商品を購入するポイントや、店舗で商品がどう扱われているかを自分の目で見て知ることで、マーケターの基礎となる消費者視点を身に付けることができました」
満を持してマーケティング部門へ異動希望を出していた入社3年目。宿野部さんのキャリアは思わぬ方向に舵をきられた。欧米の子会社の管理を行う事業推進部への異動だ。
「予想外の展開に戸惑いがなかったわけではありません。しかし、子会社の経営の一翼を担う中で、グローバルでビジネスを動かすスケールの大きさに気付いてからは、仕事に対する意識も変わりました。欧米のマーケティングに触れられたのは、貴重な経験でしたね」

一つのメッセージを
真摯に伝えるという選択

念願のマーケティング部門へと配属となったのは入社7年目の2013年。エッセンシャルのリニューアルでこれまでの経験が大いに発揮された。
「例えば広告手法。ヘアケアを快適にする商品特性を伝えるには、どんなコミュニケーションが最適か。愚直に突き詰めていった結果、新エッセンシャルにこめた『忙しい女性を応援したい』という思いをストレートに伝える極めてシンプルな答えにたどり着いたんです。そこでCMは、誠実な印象の男性タレントが第三者の視点で消費者へ真摯に語りかける内容に仕上げました」
一度に多くのメッセージを伝えたいという思いもあった。しかし、頭に浮かんだのは、事業推進部時代に触れた一貫して一つのメッセージを伝える欧米の広告手法。従来のイメージを一新させヘアケアの新たな価値を提案する新エッセンシャルには、これがふさわしいと宿野部さんは考えたのだ。その後、綿密な市場調査と幾度となく繰り返された社内プレゼンテーションを経て、14年8月にリリースを果たした。売上げは好調をキープ。現在は消費者の反応を分析し、次なる策を構想中だ。
宿野部さんのマーケターとしてのキャリアは始まったばかり。歩んできた道のりを振り返ると、全てに意味があったという。
「私のモットーは『今を全力で生きる』。マーケターになるという目標があったからこそ、どんな課題に直面しても貪欲に取り組み、乗り越えることができました。目下の目標は、一人でも多くのエッセンシャルファンを増やしていくことです」
これまでの経験を糧にしながら、宿野部さんの挑戦は続く。

学生時代の自分へ

身近なものから得た
迷いを払拭するカギ

身近なものから得た
迷いを払拭するカギ

在学中からマーケターを志していた宿野部さんだが、「業界の選択」という迷いにぶつかった。そんな時、洗面所や風呂場、キッチンなど、家のいたるところにある花王の商品が目に留まったという。
「私は4人家族ですが、年齢も違えば性別も違う。必要とする商品も異なる全員の近くに必ず花王の商品があるのを見て、幅広い人々に影響を与える消費財に可能性を感じました」
何かの選択に迷った時、原点に立ち返り、身の回りに目をこらすことで新たな発見が得られるのかもしれない。

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