インタビュー

2014.12.01. UPDATE

豊田通商株式会社

「現地 現物 現実」の行動原則にのっとり
徹底的に顧客目線を追求する

山下龍一さん

情報産業部
パートナー戦略グループ

山下龍一さん 28歳

京都大学経済学部を卒業。2011年4月に入社後、グループ企業のトヨタ自動車にてIT支援を担う。現在は東京本社で新規事業立ち上げに携わりながら、若手社員を対象とした新事業を創造するための起業家精神を育む「イノベーションリーダー育成塾」に参加している

総合商社とトヨタグループ企業という二つの顔を持つ豊田通商。大手総合商社の中では唯一、メーカーのバックグラウンドを持ち、近年では得意分野である自動車以外の分野でも存在感を強めている。同社の根底に流れるのは、「現地 現物 現実」の精神。2011年に入社し、IT系部署に配属された山下龍一さんも同社のDNAに薫陶を受けた一人だ。
「入社1カ月後には、顧客先のトヨタ自動車に常駐していました。当初はそもそも自動車やITという領域に詳しくなかったため、飛び交う会話の2割も理解できればいいほうで、苦労の連続でした。周りに親しい同期もおらず、本社で働く同期を羨みながら毎日通勤していたことを覚えています」
山下さんのマインドが変わったのは、入社後半年ほど経った時のこと。トヨタ自動車のIT系部門の中でも特定のメンバーしか入退室が許されない環境下で、特別なプロジェクトチームにアサインされたのだ。
「アジア各国の現地法人と毎週会議が開催されるのですが、会話はすべて英語。留学経験もなく英語が苦手な自分にとってはまるで異空間でした。それでも、毎回の会議に食らいついていくことで少しずつ理解できるようになり、成長をダイレクトに感じることができました。また、トヨタ自動車という日本のトップ企業を顧客にし、そのグローバルなサプライチェーンを垣間見られたことも貴重な経験です」
顧客目線を追求する、というと当たり前のように聞こえるが、簡単そうに見えて非常に難しいことだと山下さんは指摘する。
「『顧客を大切に』というのはどの企業も掲げる理念ですが、実行できている企業は少ないと思います。顧客先に常駐というと珍しがられますが、顧客の悩みや要望を徹底的に相手目線で捉えるには最適な方法です」
一見当たり前に思えることも、ともすれば絵に描いた餅になりがちだ。地道に現場で汗を流すことの重要性が共通理念となっていることは、同社がモノづくり商社と呼ばれる所以であろう。

現状に甘んじることなく
イノベーションを生む

山下さんは現在、自動車以外の分野で新規事業グループに所属しており、特にインドネシアにおける新規事業立ち上げを模索している。その一方で、社内の新規事業立ち上げプロジェクトである「イノベーションリーダー育成塾」にも積極的に参画している。
「まずは経営理論やマーケティング理論について3カ月程度みっちり学びます。実際にテーマを決めた後は5~6人でチームを組んで議論しながら、事業を組み立てていくのです。最終発表が社長相手のプレゼンということもあり、みんな気合いが入っていますね」
他部署のメンバーが一堂に会し、先輩後輩の垣根を越えて、互いのアイデアをぶつけ合う場は真剣そのもの。現在同社が取り組むクロマグロ養殖事業もこのプロジェクトから生まれたビジネスだ。若手がダイレクトに経営陣に事業を提案できるこのプロジェクトは、同社の風通しの良さを示す格好の事例といえるだろう。
これまで培った「現場」へのこだわりを胸に、世界に名を轟かせる新規ビジネスを創出するべく、山下さんの挑戦はこれからも続く。

学生時代の自分へ

悩むよりまず行動を
自分の目で見極める

悩むよりまず行動を
自分の目で見極める

「就職活動中の私の悩みは、とてもシンプル。目指す企業に就職できなかったらどうしよう?ということでした」
就職活動の時期は誰もが悩み、ともすれば自分の選択に迷い二の足を踏んでしまいがち。そんな時こそ、まずは実行すべきだと山下さんは語る。
「自分の目指す軸がぶれていなければ、極端な話、どの企業に就職するのかは大きな問題ではありません。周りに惑わされず、『その選択は正しいのか?』と疑いながらも自分の意思で前に進む勇気が重要だと思います」

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