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インタビュー

UPDATE 2015.10.27

100年先の社会へ向けて 社長が語る 世界に変革をもたらすDTCの「ビジネス」

「経営コンサルティングを超えたコンサルティングサービスを目指す」

代表執行役社長近藤 聡氏Akira Kondo 1988年に早稲田大学商学部を卒業後、等松・トウシュ ロス コンサルティングに入社。93年にトーマツ コンサルティング(現・デロイト トーマツ コンサルティング合同会社)に転籍。自動車業界を中心に数多くのプロジェクトを推進。2010年より現職。14年9月からデロイト コンサルティング アジア・パシフィック地域代表も兼任

どんな環境下でも活躍できる、そんな一流のビジネスパーソンを輩出し続ける会社は、いかにしてつくられるのだろうか。その解は、デロイト トーマツ コンサルティングならではの、“社会課題解決型コンサルティング”という極めて特徴的なビジネスモデルに求められるという。同社代表執行役社長の近藤聡氏に、これからの時代に求められるコンサルティングビジネスの在り方と、そこで得られるビジネスパーソンの成長について話を聞いた。

個別の企業から依頼を受け、そのクライアントが抱える経営課題を解決する。それが従来のコンサルティングサービスであり、経営コンサルティングファームの使命だった。だが、DTCでは、全く新しいアプローチによる“社会課題解決型コンサルティング”への取り組みを強化している。これは社会課題の解決を通じて産業の枠組みそのものを変え、新たな市場やビジネスの機会を生み出そうというもの。これまでにも、水素社会の構築といった「環境・エネルギー問題」、フードロスや水不足などの「食糧・水問題」、貧困国における生活水準の向上といった「人権・教育問題」など、幅広い社会課題に取り組んできた。

社会課題の解決を通じて
新たな市場や産業を創出する

なぜ今、こうした取り組みに注力するのか。その理由をDTC代表執行役社長の近藤聡氏はこう語る。「2015年から20年にかけて起こる環境の変化は、日本にとってクリティカルなものになる。日本経済はすでに、成熟期を迎えていますから、20年にはその成長率はゼロ%台か、場合によってはマイナス成長に転じる可能性が高いのです。また、新興国を取り巻く環境も激変する。中国の経済成長率が鈍化して今年中にはインドに抜かれると予測されているし、アメリカが利上げすれば米ドルと連動する新興国の通貨が下落して今までのような急成長を続けることは難しくなる。国内市場も海外市場も縮小するとなれば、現在の日本企業のビジネスモデルは成り立たなくなるでしょう。そんな時に、個別の企業に対して経営戦略を提案するだけでは根本的な課題解決にはならない。既存のマーケットで戦うのではなく、全く新しい市場や産業を創出しなければ、日本という国自体が持たなくなるという危機感を我々は持っているし、それが実現できなければファームとしての存在意義がないと考えています」

近藤氏はこれらの取り組みを「種をまく作業」と表現する。「私たちの子どもや孫たちの世代に何かを残すためには、今のうちに種をまかなければ間に合わない」というわけだ。DTCが掲げる【100年先に続くバリューを、日本から。】という理念も、長期的な視野に立って行動することの重要性を表している。

だが、社会課題とビジネスをマッチングさせ、より良い社会づくりに貢献しながら産業として利益を生み出す仕組みを作るという作業は、決して簡単ではない。例えば、水素社会の構築のために自動車メーカーが燃料電池車を普及させようとすれば、水素を流通させるための法整備が必要となる。となれば、政府や関係省庁を巻き込まなくては何も進まない。また、研究や調査のために大学や研究機関と連携したり、時には他国の政府や企業に協力を要請することもある。企業だけでなく、政官や産学などあらゆる人たちを動かし、実行する力が求められるのだ。

志を現実のものにするため
推進力や企画力が必要

「我々が実行すべきは、“相手の目を開かせる”こと。企業の経営者にしても、政治家や官僚にしても、長期的な視野に立ってロジカルに物事を考える人が必要です。その人たちと共に考え、実際の行動へと導くのが我々の役目。大事なのは、志を現実のものにすることです。若い世代にも『社会をより良くしたい』という志を持つ人が増えていますが、問題意識を持つだけでは何も変わらない。それを実現に導くための推進力や企画力を身に付けていくことが、これからのコンサルタントには求められるでしょう」

DTCが目指すのは“経営コンサルティングを超えたコンサルティングサービス”だと語る近藤氏。ビジネスの在り方を抜本的に変え、新しい価値をゼロからつくり出す。そんな醍醐味を得られる場所でキャリアを積むことが可能だからこそ、そこで活躍するコンサルタントの能力も、より普遍的で社会的ニーズの高いものになるのだ。

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